輝く眩しいダイヤモンドよりも

昨日放送してたフードエッセイストの平野沙希子さんの7ルールがめちゃくちゃ良かった。

やっぱり平野さんの食への偏愛っぷりが凄く好きだなぁ。

 

ということで拙文ながら一つ私もエッセイを。

 

 

 ………

2月ってなんだかワクワクしませんか

 

そう、バレンタインですよ。バレンタイン。

 

私が思うにバレンタインってみんなに平等なイベントだと思うんです。

 

クリスマスは家族や恋人と過ごす日

でも何をするかって言われたら良いディナーを食べるとか、ケーキを食べるくらいしか思いつかないし。

 

結局クリスマスはこういう仕事だとあまり縁のない行事なんですよ。

 

だけどバレンタインはチョコレートをあげるって日にあやかって
普段恥ずかしくて伝えられない感謝の気持ちとかを無理やり押し付けたりできるでしょう?

 

とにかくバレンタインのこの時期って大好き!
街中がチョコレートで溢れかえってバカみたいに購買意欲が高まる季節。

 

特にデパートのチョコレート催事ってなんでこうもワクワクするんだろう…

 

デパートで販売されてるチョコレートって凄く煌びやかでショーケースに入った宝石みたいじゃないですか

 

その分高価で3000円なんてくだらなくて4000円5000円したりするの、4、5粒しか入ってないのに…

 

でも私はその値段に価値があるんだと思う。


だってあんなに美しくディスプレイされたチョコレートがひと粒60円とかだったらやっぱり悲しいもん

 


学生でお金のない時から伊勢丹のサロンデュショコラに足を運んで
人の多さにうんざりしたりして

 

はたまた父親がもらって来る大量のチョコレートを一つ一つ吟味する楽しさを覚えたり


チョコレートのキレイな空箱をコレクションするのもその時からの癖

 


そんな私も社会人一年目になってようやく一人前にデパートでチョコレートを買えるようになりました。

 

家族の分と自分の分


父親には日本酒・獺祭を使った生チョコ、兄にはスナック感覚のパスタ、コンキリエッティのチョコレート

いつも出張土産を買ってきてくれる叔父さんにはワイン用の葡萄、貴腐のチョコレートがけ(一粒味見してとんでもなく美味しかったので。日が経つと熟成されてもっと美味しくなるみたい!)

 

そして自分にはオードリーの苺のホワイトチョコレート

特別なピエールマルコリーニのチョコレートを

 

色々吟味したけれど
やっぱりピエールマルコリーニは製作工程をテレビで観ていたりしていて憧れをもっていたから

 

生産者の立場に立ち
カカオ農家の人に自信を持って生産してもらえるような

そんなチョコレートを作るマルコリーニさんの使命感はとても大きい。

 

父親のおこぼれをもらったことはあるけど、

やっぱり自分で働いて得たお金で手に入れたかった特別なチョコレートなんです。

 

今年はタツノオトシゴがモチーフのパッケージでそれもまたとっても可愛くって

 

帰りの電車、ショップバッグを持ちながら
上から覗く度に嬉しい気持ちになりました。

 

 

コンビニでも十分すぎるくらい美味しいチョコレートが手に入るこの時代に

 

3000円もする高価なチョコレートを


自分のご褒美だと甘やかしながら消費活動にせっせと勤しむ

 

その行為がただただ嬉しいのです。

 


私にとってはキラキラ輝く眩しいダイヤモンドよりも
一等輝いて見えるのはチョコレートなのだ。

 

3わい

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1日1粒と決めている。仕事から帰ってきて紅茶を入れて今日はどれにしようかな〜の瞬間がとても幸せ〜

私もそういうご褒美女を馬鹿にできなくなってきたな……