めくれたオレンジ

仕事がいつもより3時間くらい早く上がれたから
MOEの絵本展を見てきた。


お目当は島田ゆかさんとヒグチユウコさんです。


お二方とも原画は何度か見てるけど、見るたびに胸を掴まれて
好き!そこに語彙はいらないっ!ってなるよ。


絵本ってすごい。私は絵本って大人の読み物でもあると思ってる。
文学でもありアートでもあるって凄い。


絵本作家さんって監督、脚本、演出、キャストの選考から大道具、小道具までぜーんぶ一人でしているようなものだもの。


今回はMOEという絵本雑誌の5人展で、それぞれの作家さんの世界を楽しめてとても見応えがあった。


もう、どの作家の原画も迷いがない線で、間違いない配色のセンスで


それだけじゃない、子供の頃の記憶とか
あぁ〜このシーン好きだったなぁ、この色合い好きだなぁとか


何回も絵を見ながらこみ上げる瞬間があった。


それから10数年ぶりくらいに『そらまめくんのベッド』に出会ってびっくりした。


大好きな絵本だったんだよー。


絵本って決して 好きなシーンだけではなくて、
あぁ、子供ながらにこういう社会があったよなぁーとか、人間の嫌味な部分が見えたりしてなんだかなぁって思うこともあるんだけど


でも最後にオチがあって、それぞれみんなしあわせを見つめているんだよね。


そういう所に救われるよなぁ。絵本の良さって絵だけじゃなくて、それぞれがメッセージをどう受け取るかっていうその自由さにあると思う。

 


島田ゆかの『バムとケロ』シリーズの絵本が大好きで、初めて読んだのは幼稚園の頃とかかな?


とにかくご飯が美味しそうなの!
揚げたてのドーナツもケロちゃんのホットケーキもまん丸のオムライスもカレーライスも


全部が魅力的すぎて未だにあの絵を見るとお腹が減る。


ドーナツはこの影響で家で揚げたことがある気がする…ただドーナツ家で揚げるの大変面倒なんだよな笑

 


島田ゆかさんの絵本は色の配色がとびっきりステキなのと、家具のデザインがステキなのと、木漏れ日の描き方があったかいのと、キャラクターが個性的で可愛すぎるのと、ユーモアセンスがツボなのと、肉球がぷにぷになのと……言い尽くせない。


でも今日一番驚いたのは
作者からのメッセージ。
子供の頃から劣等感だらけの子供で
絵本作家になれたことで自信を貰ったと書かれていたこと。


それから自分が面白い、好きだと思うことを同じように面白いと思ってくれる人がいることが嬉しい、とあった。


あんなにステキな絵本を作る人が劣等感だらけだったなんて信じられない。
結局人って外からはどのように見えていても、内に秘めている気持ちは透けては見えないものなのかもしれない。


ただ好きな事を極めた人は本当に強いし、美しいし、尊敬するなぁ〜と思った。


そして、そんな自分の自信になるような何かを自分も身に付けたいと思ったのです。

 

 


ここ最近ボヘミアンラプソディを劇場で観て号泣したり、
クリスマスイブの東京スカパラダイスオーケストラのライブをWOWOWで観て音楽の凄さに震えたり…生きてて感動する為に息してるのかもなぁと思う。


銀杏BOYZのライブに最近行った時、思っていた以上にわーっ!!となれなくて
やっぱり歳を重ねたり、状況によって感動って薄れてしまうのかと悲しくなったんだけれど


スカパラ銀杏BOYZのめくれたオレンジとか、エレカシの宮本さんの明日以外すべてを燃やせとかでこみ上げるものがあって


やっぱり音楽ってそれだけで素晴らしいものなんだと思ったよ。


流行り廃りとかじゃなくて、その時その時に自分の中で感動できるか、それはフィーリングなのかもしれないけど。


感動の最中は客観的に見れない。のめり込むし、自分の存在とかも忘れてしまう。
それが全てだと思える瞬間それって本当に素敵だし最高だ。

 


年末の忙しなくて磨り減った今に
すごく染み入る経験ができました。

 


今日明日とホテル泊だ。
一人で泊まるの好きなんだよね。ちょっぴり楽しみ。朝起きれるかしら。

 

それぞれのペースでいきていこうね。
3わい